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2021年4月13日火曜日

価値あると予想されるものを買う。

先日、ソフトテニスの勉強の為に1冊の本を買いました。


発行が2012年の本で、あまり在庫がありませんでした。僕が購入したのもAmazonで中古で見つけたものです。

2,200円の価値があるか

今、上に貼ってあるリンクには値段がいくらで表示されているでしょうか。この本の定価は2,100円です。本の後ろにそう印刷されています。これに対し、僕がAmazonで購入した時の価格は中古で2,200円でした。約10年前の本が定価より高く取引されています、しかも中古で。ちなみに楽天で探した時は4,000円超のものも出てきました…。

希少価値がついて中古のものが高い値段で取引されるのはままあることだと思います。なのでそれについては特に問題ないとして、大切なのは僕にとってこの本が2,200円を出す価値があったかどうか、です。

ギャンブルである

世の中にはソフトテニス、テニスの技術本は山ほどあります。あれもこれも読みたいといって手を出していたらお金がかかって仕方ありません。ですので、買うときはある程度狙いを絞っていく必要もあるでしょう。その中で、僕がなぜこの本を選んだのか。中身、読んだことないんですよ?

僕がこの本を読んで2,200円分の価値を見出せるかどうかは読んでみないとわかりません。これには2つの視点があって、1つはこの本自体が2,200円の価値を持っているかどうかということと、もう1つはこの本の中から2,200円分の価値を抽出できるかどうかということです。

まずは後者について考えると、厳密にいえばこれはこの本から何%の価値を引き出す力が僕にあるかどうかという話になります。僕に読解力や応用力がなければどれだけ価値の高い本を読んでも引き出せるものは少なくなります。逆も然り。なので前者も併せて考えたとき、この本の持っている価値が例えば10,000円分ぐらいあるとして、僕がその価値を100%引き出す能力があったとしたら、最高ですよね。

ここでギャンブル要素が出てくるわけですが、そもそも本そのものの内容がふたを開けてみたら「2,200円分もないじゃないか…」とうことはあり得ます。あまり大きな声では言えませんが、今まで買ってみた技術書の中にはそういう本もなかったわけではありません…。書店で本を買う場合は多少中身を閲覧してから買うことができますが、今回はネットショッピング、中身をうかがい知ることはできません。しかし、僕は今回の買い物をある程度「勝てるギャンブル」と認識して即決することができました。ではその勝ち要素は何か?

それは見て強くなる!ソフトテニス塾の東塾長が参考にし、紹介しているということです。

僕は東塾長のオンライン塾にも参加しているぐらい、色々と自分のトレーニングや子どもたちへの指導の助けになっているので塾長に信頼感を持っています。なので、その相手が参考にしている本だから買う価値は十分にあるだろう、という判断です。

商売は人と価値

サービスや商品の価値がどれだけ高くても、それが売れるとは限らないですよね。まぁ塾長はこの本を売っているわけではないですが、たぶん勧めている人が他の人だったら「へぇー。」でスルーしていたと思います。「誰が」売っているか、勧めているかというのはときに間違いを犯すこともありますが、往々にして人の判断の大きな材料になるものです。人の魅力と、モノ・サービスの価値、これらがうまくかけ合わさったときに、ビジネスは上手く回りだすのかなと改めて感じました。

2021年4月2日金曜日

白子初上陸記。

千葉県長生郡白子町で毎年開催されている全国小学生ソフトテニス大会を、初めて見に行ってきました。今回はその記録です。

ソフトテニスの聖地 白子



昨年は残念ながら中止となってしまった同大会。例年は4年生以下の部と5年生以下の部にわかれて開催されていますが、今回は学年制限なしの各県から男女4ペアずつ。エントリーの枠数がそもそも少ないことと、参加を見合わせている県もあったりして、例年と比べればやはり小規模な大会となったようです。しかし、それでも白子は白子。ソフトテニスをがんばる小学生にとっては憧れの舞台です。形は変われどこのように大会を開催していただけたことには感謝しかありません。

ある程度の前情報として、白子の町中にはたくさんのテニスコートがあり、近隣の旅館やホテルの持ち物であったりというのは聞いていたのですが、公営のコートじゃないからナビで検索してもイマイチ場所がわかりません。結局、テニスコートが集まっているエリアの周囲をぐるっと一周してしまいました。

販売ブースへ

こういう全国大会には各メーカーが販売ブースを設置しますが、僕はテニっ子のブースへ直行。お世話になっている間庭さんに「スラックレール体験していって~」と言われていたので、さっそく体験しに行きました。さらにその場で、Twitterやオンラインサロンでお世話になっているもちおさん(@softenisuke)とも合流。2人してスラックレールを体験。



これがどのようにソフトテニスに絡んでくるのか。これはそもそもスラックラインという綱渡り競技のトレーニング用に作られたものとのことですが、この上に立ち不安定な状態を作ることで自然と身体のバランスを取ろうとする作用が活性化され、姿勢が良くなるのです。嘘みたいな本当の話。エイプリルフールはもう終わりました。実際に体験してみて、その効果に驚き、手持ちが少なかったのでネット通販のURLを教えてもらい、その場でネット注文。昨日、自宅にも届きました。これはまず僕の個人練習会で試してみて、ゆくゆくは少しずつ買い足していくつもりなのでジュニアチームでも活用できそう。

製品の紹介ウェブサイトはこちら。



一応、こちらからも買えます。

楽天



amazon



道中


さて、そもそも遠く離れた千葉県白子町までどのようにして行ったかというと、車で行きました。軽自動車です。片道約550km。やればなんとかなるもんです。

白子大会は3月29~31日という日程でしたが、29日(月)は夜に守山ジュニアの練習があったので、それが終わってから出発しました。とりあえず夜中行けるところまで走り、3時を少し回ったあたりで静岡市のSAに到着したのでそこで仮眠。起きたら7時だったので、そこから再出発したのですが、どうもナビの様子がおかしい。

これは、首都高に誘導されているのでは…?

予感は的中で、気づいたときには東京料金所前の朝の渋滞に巻き込まれる始末。このまま首都高を走っていては到着がとんでもなく遅くなると思いなんとかう回路を探し、地下のトンネルを経由して東京湾アクアラインへ抜ける道を見つけ、そちらへ進路変更。そこからはスムーズに進むことができました。トラブルと言えば、東京料金所で左端のETCレーンを抜けようとしたら鳩がレーンの中央に居て、なかなかどいてくれずやむを得ず一瞬停車したぐらいですね。

ご存知の方も多いと思いますが、東名高速を走っていくとなんせ静岡県が長いんですね。いつまで続くねん、てなります。先日石川県に行った時も「石川、縦に長すぎィ!」となりましたが、良い勝負です。

唯一不安だったのが、ガソリンが片道もつかどうかということ。僕の車のディスプレイには、ガソリンを満タンに入れるとだいたい航続可能距離400km程度と出るのですが、今回のは片道550km。足りんやん。と思っておりましたが、そこはやはり高速道路、停車と発進をそれほど行わないのでかなり燃費よく走れたようで、白子町に着くまで十分ガソリンは足りました。

30日のスケジュール


昼頃に到着したのですが、大会としては予選リーグを行う一日でした。ですが、先に述べたように参加者数が少なかったこともあり、15時ごろにはその日に予定されていた試合がほぼ終わりました。思ったより早く終わったので、早めに現地を出発してどこかで美味しいものでも…と思っていた矢先、滋賀県代表チームの皆さんと鉢合わせ。「これから○○コートで練習するよーモリオカコーチも来るでしょ?」とのこと。

喜んで参加させていただきました!

身体が万全ではないので子どもとの乱打勝負にも負ける始末でしたが、とりあえず元気よくやってきました!2年前に代表Bチームの監督をさせてもらってた時も、こんな感じで子どもに負けずに声を出すおじさんをやってたなぁ。またやりたい、というか、どうやらまたやらせてもらえそうです。ありがたい。

そんな感じで17時まで代表チームの練習に参加し、改めてそこから出発。関東に来たからには日高屋に行っておきたいなぁと思い、40km離れた千葉市内にある日高屋まで行ってチゲ味噌ラーメンを食べて、20時ごろに帰途につきました。2時ごろには自宅まで帰ってくることができました。

戦利品紹介


全てを写真に撮っていませんが、一部。


道中の海ほたるで「それっぽいもの」を探した結果たどり着いたおせんべい。これは現地で出会えた滋賀チームの皆さんに配りました。


その海ほたるのファミマで買ったイチゴミルク。関西では買えないやつ。美味しかった…。


上述した日高屋のチゲ味噌ラーメン、餃子セット。東京近郊としてはリーズナブルだし美味しい。そして、関西では食べられない!間庭さんには「ここまで来て日高屋?」と不思議がられましたが、地元で食べられないから良いのですよ。


その間庭さんからいただいた「TENIKKO」ロゴ入りマスク。非売品。滋賀で持ってるのは僕だけかも!?知らんけど…笑


テニっ子ブースで購入した「パパテニ」Tシャツ。僕も一応父親なんで、着る資格ありです。

でも何よりの戦利品は現地に行くからこそ会える人に会えたこと。そして、白子大会というものをこの目で見れたことです。例年とは違うところがあったとはいえ、一つの目標とする場所をこの目で見てイメージを持てたことは大きいと思っています。未知の目標はイメージしにくくても、既知の目標はイメージしやすい。子どもたちにイメージを伝えるためには、僕がまずイメージを持つことだとも思っています。

後日談


地元に帰ってきてから翌日の夜、大会結果の嬉しいお話を聞きました。滋賀県代表で出場していた野洲ジュニアの野間・越野ペアが女子の部で優勝したとのこと。

本当におめでとうございます!

全国大会での優勝、つまりは日本一を勝ち取ったわけです。滋賀県代表の選手が。その試合をこの目で見ることができなかったのは少し悔やまれますが、大きな刺激を受けました。滋賀県でトップになる選手は全国でもこれだけの結果を出している。つまり、我々は全国トップレベルと予選から競い合うことになる。それはとてもワクワクすることだと思います。

野間・越野ペアと言えば、4年生の時に出場した白子大会でベスト4入りをしたことも衝撃的でした。その1年後、今度こそはの想いをもって臨むはずだった白子大会がコロナウイルスの影響で中止になり、2年越しの想いを果たしたことになります。ドラマチックだなぁ。

最後に。
次は、守山ジュニアの選手と共に、白子へ行きます。それだけが全てではないけど。きっと、あの子たちと一緒なら行ける。

2021年3月26日金曜日

最終的には苦言です。

ソフトテニスの全国高校選抜大会、無観客試合となったことでエースマネジメントによる全試合配信のためのクラウドファンディングが行われていますが、それについて一石を投じるtweetをしている方がいました。


まさ(@like_st8v)さん


素性は不明ですが、今回の問題提起の為にアカウントを作成したとのことです。この方がtweetの中で仰っている通り、今更乗っかったり声をあげるのは日本人らしいセコさがあると思いますが、僕はこの方の問題提起を通じて気づかされたことがあるので考えをまとめたいと思います。

無観客になった高校選抜

上述の通り今年度の同大会はコロナ禍により無観客となり、選手のチームメイトや保護者すら会場に入れません。そこで、船水雄太プロと荻原雅斗さんの会社・エースマネジメントが全試合ライブ配信を行うことを申し出、そのための資金として200万円のクラウドファンディングを行っています。



僕がこのクラウドファンディングの知らせを目にしたとき、取り組み自体にすばらしさを感じたのでわずかですが支援をさせていただきました。まず僕の立場として、保護者やチームメイトをはじめとしたたくさんの「見たい」人たちがいる以上、ライブ配信はぜひ行ってほしいと思っています。ただ、この200万円という目標金額を見たとき、僕も何も思わなかったわけではありません。

200万円は適切な金額なのか

僕は、200万円という金額が全試合をライブ配信する際に十分な額なのかどうかが気になりました。単純に「そんなに要る?」と思ったのではなく、これが十分なのか不足しているのかがわからなかったのです。素人考えですが、複数のコートで同時進行する試合を中継するのに必要な機材、人手、その他もろもろの費用が200万円で十分なのか。

僕は最初「200万円で足りるの?」と思いました。

たぶんなんですけど、プロ野球やサッカーの中継にかかっている費用ってもっと高いんじゃないかと思ってるんですよ。知らないですけど。昨日もサッカー日本代表の親善試合がありましたが、これぐらいの規模になると200万じゃきかないですよね、絶対。

まぁソフトテニスの高校選抜大会をそれらと並べて考えるのは間違っているかもしれませんが、それにしたってやっぱり足りてるのかどうかわかりません。正直、余ってるなら余ってるで良いんですよ、個人的には。

持っていなかった視点

僕がこの方のtweetをもって気づかされたことは、高校選抜大会は高体連の事業であり、それを通じて過剰に利益を得る民間企業・団体があることに問題があるのでは、という視点です。これはまったく考えていませんでした。どちらかといえば、エースマネジメントが儲かったとしてそれはそれで良いじゃん、ぐらいに思ってました。なぜなら、僕もソフトテニスを商業化・興業化して儲かるスポーツにしていくことは必要だと思っているからです。

ただ、高校選抜大会は高体連の事業であり、そこには税金が投入されている以上公益性の担保されるべき事業であるという視点はまったく抜けていました。僕も自分の企画したソフトテニスに関する活動に、市のソフトテニス連盟も巻き込んで話を進めようとする中で公共性・公益性という壁にぶつかったことは何度もあります。それにもかかわらず、高校選抜のことについてはまったくその発想がありませんでした。

そこが、ちょっと恥ずかしいんです。

色んな人の意見を目にし耳にし、気づかされることはたくさんありますね。

あえての苦言

僕としては、大切な気付きがあったと思っています。ただ、まささんの指摘の仕方はいちいち攻撃的に見え、それだけ怒りを抱えておられるのかもしれませんが、やはり見え方としてはあまり良いものではないなと感じています。

対して、荻原雅斗さんは「今回は特に誹謗中傷が多い。でも負けません!」というようなtweetをされていますが、これについても向き合うべき指摘には向き合い、開示すべき情報は開示すべきだと思います。上述した通り、僕はもともと「200万円で足りるの?」と思ってました。もし、200万円が十分な金額で、利益となる部分がエースマネジメントの費用として計上されるなら、それはそれで開示すべきです。少なくとも、僕はそれについて文句を言うつもりはないです。高校選抜の晴れの舞台をライブ配信できるように動いたことへの対価は受け取ってしかるべきだと思っています。公益性の高い事業に関わる以上、会計報告はあった方が良いと思いますよ。

最後に。申し訳ないですが、上述した荻原雅斗さんの「負けません!」tweetに対して「雑音に負けるな!」だの「文句言う人の声は気にするな!」だの信者じみたリプライがいくつも飛んでいるのには、はっきり言って気持ち悪さしかないです。荻原さんをはじめエースマネジメントの取り組みがどんなにすばらしいもので応援していても、向き合うべきことには向き合うよう諭すのも応援だと思います。僕も、エースマネジメントをはじめソフトテニスで生きる道を切り開く人たちを応援していますし、仲間だと思っています。だからこそ、エースマネジメントの皆さんには擁護の声に感謝しつつも、向き合うべき指摘にはきちんと向き合って今後に活かしていってほしいと心から願います。

2021年3月4日木曜日

子どもらしく元気よく、は誰が求めているのか。

昨日、ソフトテニス関係でつながっている人のFacebook投稿を見ていて、以下のような内容がありました。

うちのクラブの中高生クラスと大学生・一般クラスには明らかな違いがある。それは、元気よさ、活気が大学生・一般の方が明らかにあるということ。

要約するとこのような感じでした。

これを見ていて、自分の関わっているところではどうかなーと考えると、確かに一般のクラブの方はみんな声を出してプレーしたり試合をしていれば気迫の声、ときにミスをしても大笑いする声など、元気や活気がある。片や、小中学生と関わっている練習会などは、そこまでの元気さはない。どちらの方が“良い感じ”に映るかと言えば、文字にしても実際の現場にしても前者である。でも、本当にそれで大丈夫?


元気がなく見える=悪い?


そもそも、元気よく見えなければいけないんだろうか。僕の関わっている小中学生は本当にがんばって練習していて、それは楽しいからこそなんじゃないかなと思う。そこの認識はズレてない、はず。ただ、元気よさは大人の方が上で、たまに僕が小中学生に混じって練習したりすると僕が一番うるさかったりする。うちのジュニアチームの子たちについて「のびのびやってますね!」と言われたことはあっても「元気良いですね!」と言われたことはそこまでない気がする。どちらかと言えば、静かだねと言われることの方がある。

子どもたちに対して「強いチームはまず元気がある、声が良く出ている。そういう雰囲気がある。うちでもそんな雰囲気を作れると良いね。」という話をしたことはある。けど、元気よくやることを強要したことはない。そしてこれが一番大事なポイントなんですが、僕は別に元気よく見えようが静かに見えようがどっちだって良いと、本心で思っているということである。


元気がある=良い


誤解されたくないのは、僕だって「元気よくできる方が良いに決まってる」と思ってます。ただ、今関わっている子たちが自分らしくソフトテニスをできているならそれで良いとも思っています。元気の強要はしない、元気がないからって責めない。ちゃんと話してみれば、その子なりにソフトテニスを楽しんでいる。

強要するのではなく、元気よくソフトテニスをするとこんなに楽しいよ!声を出してやることはこんなに良いことがあるよ!ということを伝え続けること、見せ続けること。はっきり言って全然響いている感じはしませんが、子ども自身がその必要性や有効性に気づいたときには雰囲気が変わり始めます。


やらなきゃいけないではなく、こうありたいを引き出す


元気よくやらなきゃいけない、やらないと叱られる。これは僕はしません。元気の良い人になりたい、その方が良いと思うからなりたい、というのを、時間がかかっても子どもたちの内側から引っ張り出していく。大人たちから見て「子どもの理想像」はあるしそれを捨てる必要はないけれど、理想像と現状がかけ離れていることを嘆くことは違うと思う。むしろ、子どもたちが現状からどんどん変わっていく過程を一緒に経験できる、楽しみができて良いじゃないですか。

2021年3月3日水曜日

今ある道をより良くしていくのも、新しい道。

2回連続、バチバチにソフトテニスの話です。

先日、「ソフトテニスのプロとして生きる人。」という記事を書きました。大阪のルーセントクラブさんで開催された芳村玲プロの講習会を見学し、それを記事にしたものです。ありがたいことに、芳村玲プロご本人や株式会社ルーセントの此下取締役にもお読みいただき、細々とやっているこのブログにしては文字通り桁違いのアクセスをいただきました。



さて、このようにソフトテニスのプロ化も進む中、3月になり卒業シーズンです。私の身の回りでも小学校・中学校・高校をこの春に卒業する人がいます。改めまして、皆様おめでとうございます。
卒業するということは、その先に進路があります。先日、うちのジュニアクラブのコーチで話をしているときに「ソフトテニスに関わる仕事をしたいと思ったとき、昔は教員という選択肢がもっと比重が大きかった」という話がありました。確かに、中学校や高校の教員になってソフトテニス部の顧問を受け持てば、仕事としてソフトテニスに関わり続けることはできます。ですが、昨今のブラック部活問題や教員の働き方改革などの流れもあり、部活動の顧問=ソフトテニスの指導者として活躍できる場所、というイメージは少しずつ変わってきているように感じます。
まずこのことの善悪は置いておき、僕なりに考えた事を、今の考えを書き残しておきたいと思います。「今の考え」というのは、明日明後日、来週、来月、来年…いずれ考え方が変わる、世の中の情勢が変わることは往々にしてあるからです。

学校の先生のお仕事


僕は教員として働いたことがないので知っている範囲やイメージで話をします。部活動の顧問をすることがある、ということを考えたときに、中学校や高校の先生であることを前提とします。
教員の仕事は、まずは自分の担当する科目について授業をしたり授業の計画を立てたり生徒からの提出物をチェックしたり、定期テストが近づいていれば問題を作成したり。担任を持っていれば教科に関わらず受け持つクラスの生徒について日々の記録を残したりするなど、これだけでも結構な業務だと思います。当然、授業をしている最中には事務的な作業はできないでしょうから、授業をしている以外の事務作業は空いている時間やその日の授業がすべて終わった放課後に行うことになるでしょう。しかし、日々の放課後には部活動があります。ここで部活動の顧問を受け持っていたら、まぁ毎日ベタ付きで部活動の場に居続けなければならないこともないでしょうが、それでもある程度顔を出さなければいけない。大会が近かったり、新入生が多い時期などは部活動に対する比重も大きくなるでしょう。そうなると当然、事務作業に割く時間は後ろ倒しになっていきます。結果、勤務時間は長くなりがち、というのがなんとなく想像できる構図ではないかと思います。

働き方改革


先に述べたように、大会が近くなれば部活動に時間を割く比重は大きくなることが予想できます。放課後のことはもちろん、授業が休みの土日にも部活動の時間は設けられます。土日の部活動こそ、顧問の先生は現場に来なくてはならないでしょう。生徒の部活動の為に土日も現場に足を運ぶ、というのは以前は当然のことだったのだと思います。しかし、教員の働き方にも様々な価値観がある時代です。教員でなくても、残業や休日出勤が過剰にならないようにしていこうという風潮の中、当然学校の先生もその対象になってきます。
そのために、学校部活動の現場にその種目に特化した外部指導員・コーチを入れていこうという動きが出てきます。なるほど!部活動の指導を外部委託すれば教員の業務負担が減る!万事解決!…とはならないのが現実で。そこには責任の所在とか外部指導員の人員問題、予算の問題などいろいろありますが、この場で取り上げたいのはそういうことではなく。
以前、僕より年下で中学校の教員をしながらソフトテニス部の顧問をしている人がこんなことを言っていました。「私たち顧問がいるのに、外部コーチが当たり前になったら、私たちは何のためにいるの?と思ってしまいます」と。

ソフトテニス部の顧問がしたい先生たち


教員の皆さんが、教員を志した理由はそれぞれだと思います。お世話になった先生にあこがれて教員になった人、親が教員だったから同じ道を歩み始めた人。その中に一定数、ソフトテニス部の顧問をしたいから教員になった人もいるんじゃないんでしょうか。その人たちからソフトテニスの指導に関わる機会を奪うのだとしたら、それは望ましい働き方改革とは言えない気がします。
片や、学校の先生をしたい、という人も一定数いるはずです。あくまで学校の先生として生徒たちに関わる仕事がしたいのであって、ソフトテニスの技術指導は(できる、できないにかかわらず)そこまで比重が大きくない人。そんな人には、外部コーチの存在は上手く手を取り合っていければ心強い存在になると思います。
そもそも、部活動とは昔は教育の一部で良かったのだと思います。今でもそうだとは思いますが、昔と比べてスポーツクラブとしての色合いが強くなっているのではないか。部活動=学校教育の一部という部分が大きく変わってきている。それは良いこと悪いことという話ではなく、価値観の移り変わりだと思います。

線引きをし、役割を明確にし、兼任を認める


そんな中で僕が思ったのは、やはり教員という仕事と、部活動顧問という仕事と、技術指導者というものは分けて考えるべきなんじゃないか、ということです。これらすべてを兼任したい人は、兼任したら良い。教員として部活動顧問はできるが、技術的指導の部分を外部に任せたいという人は、そうすれば良い。そもそも顧問という部分からしっかり責任をもってできる人にお願いしたいという人は、そのようにすれば良い。
部活動顧問が学校教育の、いわば聖域的扱いの内側にあるものという現状を打破してみてはどうだろう。責任持ってそこを全うする人には、それ相応の対価を支払って担ってもらうシステムにしたらどうか。もう一つ、公立学校の教員は副業が禁止されていますが、これもそろそろ取っ払ってみては。そうすれば、教員という仕事をしながらもっともっとソフトテニスの指導現場に立ちたいという人の望みもかなえられると思うのですが。

僕はなんとでも言える


賛否両論ありき、また、何もわからん奴がいい加減なこと言ってんじゃねぇ!というのはあると思います。が、何もわからんから好き放題言えるのです笑
ただ一つ、間違いなく現状はまだまだ硬直しています。仕事としてソフトテニスに関わり続けたい!というキャリアのイメージの一つとして、教員という道がもっと選びやすく柔軟なものであっても良いのではないかなと、外から見ていて思うのです。

2021年3月2日火曜日

伝えたい想いと、伝えた言葉。

ガチガチにソフトテニスの話です。日曜、月曜とうちのジュニアチームでいろいろと聞いたりしたうえでの話です。

日曜日に、チームの他の指導者さんから、保護者さんの一部に焦りや悩みが見えるという話を聞いた。聞いてみれば、県の強化練習に参加している子たちの保護者さんのことで、別のチームから参加している子がかなり上達してきている、練習試合をしても勝てない、とのことだった。

僕は強化練習の場には行っていないので、去年の11月の大会で見て以来他のチームの子がどれほどレベルアップしているかは知らない。ただ、だからこそ見ていないものは鵜吞みにしないので、本当にそんなに変わってるの?という想いと、そもそもまだ大会が始まってもいないのに不安ばかり増幅させてどうするんだろう、と思った。そして、これとはしっかり向き合わなければならないとも。

日曜日の夕方にその話を聞いて、翌日月曜日の夜にはまた練習がある。日曜日の夕方に感じた事、思ったことが翌日の夜になって忘れていたりぼやけていたりしてはいけないので、スマホのメモに箇条書きにしたのが以下の内容である。

気を悪くするかもしれないが聞いてほしい

○○がすごく力をつけていると聞いた

で、春季大会はもう終わったのか?結果はもう出たのか? 

蓋を開けてみないとわからない 

正直、怒っているし、悲しい 

家族は一番の応援団であるべき 

子どもは親の顔色を一番見ている 

あなたは劣っていると、口に出していなくても、顔に出る、態度に出る、雰囲気に出る 

焦る気持ちはわかる、でも親が子どもに劣等感をもたせてどうする、不安にさせてどうする 

試合を戦うのは子どもたち、その背中を押してあげることに全力で集中してほしい 

協力してください

まぁまぁに感情的である。親が子どもを信じてあげられていない状況に正直怒っていたし、何で親が子どもを信じてあげないんだ!みんながんばっているのに!と、本気で悲しくなってきて涙が出た。

で、翌日。他にも強化練習会に行っている子がいるのでその保護者さんからも話を聞いてみた。聞いてみたら、確かに上達はしているけど、11月から劇的に変化したとは思わない、という声もあった。強化練習に行っている、次期キャプテンの子に「強化練習に来てる子で、こいつめちゃくちゃ上手くなったな~って子、いる?」と聞いたら、首をかしげて「みんな上達してるけど、似たような感じ」という答え。

てんで違う感じ方。やっぱり真実は見てみないとわからない。

そんなわけで、最終的に月曜日の練習で保護者さんに伝えた内容が以下。Facebookにも投稿したのですが、ほぼ転載です。

子どもたちを集めて「見て見て〜お父さんお母さんみんな怖い顔してる〜緊張してんのかな〜試合すんの僕たち私たちなのにね〜」と笑顔で明るく皮肉の爆弾を投下💣その後改めて保護者さんと向き合って話をし、まぁ細かいところは端折りますが、子どもたちが胸を張って試合当日テニスコートで輝けるように応援しましょう、一緒にがんばりましょうというようなことを伝えました。 
大人はしんどいですね。試合は子どもたちがするのであって親御さんができるわけではない。だから心配で仕方ない。僕はあくまで他人の指導者だから、その心中をある程度察することはできてもちゃんとわかることはできない。だから、子どもたちを信じましょう、信じる気持ちで自分を洗脳しましょう、不安は口に出さなくても顔に出ます、態度に出ます、言葉尻に表れます、子どもは親御さんのそれを察します、不安や心配は抱え込むぐらいなら僕で良かったら聞きます、あぁ結局話したことだいたい全部書いちゃった…笑

ちょっと言い方が優しくなりましたかね笑 前日の夕方には頭に血が上っていましたが、保護者さんの不安や心配を受け止めたうえで想いを伝えなければな、と思い、このような表現になりました。

そして、現場では言わなかったですが投稿は以下のように締めました。

本当はがんばらなくていいです。大会はある意味発表会だから、ソフトテニスというものを通じて最大限の自己表現をして輝いて、結果賞状がもらえたらヤッター!でいいです。守山ジュニアが大会に出るようになって5年、少しずつ勝ち上がれるようになってきて、だからこそ負けるのが怖くなってるんだろうなぁ。負けたくない!は本人たちだけで十分です。大人はどんな結果だったとしても「よく頑張ったね!」と笑顔で受け止めてあげてほしい、そういう気持ちで送り出してあげてほしい。 
子どもも大人もチームも、まだまだ成長途上。

「がんばらなくていい」 は、主に大人に対してです。子どもは楽しければ勝手にがんばります。大人は、我が子・教え子のスポーツについてはコントロールの効かないことなんだから、がんばりが過ぎると躍起になって価値観が狂います。そうすると、大半の子どもが楽しくなくなります。

最近、僕の考え方や子どもたちへの接し方などについて、僕が一番褒められて嬉しい人からお褒めの言葉をいただくことが少しずつ増えてきました。素直に嬉しいです。良いと言ってもらえる部分は芯を持ちつつ、今の自分が絶対的に正しいとは決して思いこまないように。

僕が成長すれば、きっと子どもたちも一緒に成長してくれる。

2021年2月25日木曜日

ソフトテニスのプロとして生きる人。

 ルーセントテニスクラブ主催、プロソフトテニスプレーヤ―の芳村玲さん講習会に行ってきました!

芳村玲さん

2020年夏、日本で3人目のプロソフトテニスプレーヤーを宣言されました。船水颯人さん、船水雄太さんがいずれも後衛であるのに対し、芳村プロは前衛です。前衛としてのプロは初、ということですね。詳しいプロフィール等については芳村玲さんの公式ウェブサイトをご覧ください。

ルーセントテニスクラブ豊中へ


今回は大阪へ来られるとのことで、午前中は豊中、夜は枚方のルーセントテニスクラブさんで講習会が行われました。僕は2歳の子どもを連れてなので午前中、見学だけということでお邪魔させていただきました(見学だけでもOKか事前にルーセントテニスクラブさんに問い合わせたところ、快く承諾いただきました。ありがとうございます!)

ちなみに、豊中のルーセントクラブさんはハードコートが横並び4面で設置されています。今回は観覧エリアから手前2面が講習会、吊り下げネットで仕切られた奥2面は硬式テニスの利用者さんがおられました。ルーセントさんのウェブサイトをご覧いただければわかると思いますが、もともとあったテニススクール(クラブ)の再生事業として行われているようです。

芳村玲プロの指導


さて、ここからは僕も一人の指導者として子どもたちに関わっている手前、少し偉そうな書き方になるかもしれませんがご容赦ください。

今回の参加対象者は小中学生とのことで、僕の見学した講習会も小学生の女の子と中学生の男子、女子が参加していました。彼らのソフトテニス歴はどれほどかはわかりませんが、こうしてプロの指導と触れる機会を得るために来ることがすばらしいですね。

芳村玲プロの指導を見ていて感じたのは、課題を発見する力があることとそれを改善するためのプロセスの考え方がわかりやすくて良いな、ということです。これはトップレベルの人であってもそうでなくてもありがちなことなのですが、人にソフトテニスを教える時に「こうやってみて、ああやってみて」という本人の意識に頼った指導をよく見かけます。ですが、本人たちは「こうやる、ああやる」の方法がわからず課題となっているわけです。

例えば今回の講習会のワンシーンで言えば、中学生の男の子がクロスから飛んできたボールをストレートにコース変更できない。ならばどうするか。芳村プロはまず極端に右に打たせました。コートの外のあさっての方向に打たせ、最終的には真横でスマホを構えてるコーチの方の方に飛ばしてみよう、という具合に。スイングの構えを変えずにそれを行うことで、本人には打点を遅らせることで打球の飛んでいく方向をコントロールする感覚がわかってきます。そこからまた少しずつコート内に戻していくことで、打球がストレートのアレーゾーン内に収まるようになってきました。

指導をする上で狙ったところに打たせたい場合、最初から狙える人もいれば狙う感覚が良くわからない人もいます。その時に、ただ闇雲にそのポイントを狙わせるのではなく、あえて極端なことをする。こういうプロセスは僕も大好きです。

プレーヤーとしても、指導者としても


芳村プロは昨年夏にプロ宣言されたばかりです。今後も小学生や中学生など未来のあるソフトテニスプレーヤーに技術だけでなく楽しさを伝えていきたいと仰っていました。2020年はコロナ禍で大会がほとんどありませんでした。2021年は大会での活躍も期待したいです。

それと並行して、今回のように全国各地で講習会も開いていくとのこと。先にも述べたように、芳村プロは課題を発見する力と改善プロセスの考え方が現時点でも備わっておられると感じました。これからどんどんブラッシュアップされていくことで、指導者としても素晴らしいプロになれるのではないでしょうか。

あと、芳村プロのSNSをご覧いただければわかりますが、キャラクターも素晴らしいです(笑)寒い冬の海に移動素振りで入水していく動画は笑わせてもらいました。愛される、応援されるプロであってほしいですね。

写真


 

 


画像提供:芳村玲プロ

画像提供:芳村玲プロ



動画を含むデータ一覧は以下のアルバムにアップロードしております!


芳村プロ、これからも応援しております!