2021年1月27日水曜日

SDGsを学びましょう。

「 お笑い芸人と学ぶ 13歳からのSDGs/たかまつなな」をご紹介いたします。



SDGsについて共に学び、考える本


本書のタイトルにある通り、お笑い芸人でありジャーナリストでもあるたかまつななさんと主にSDGsについて学び考える内容となっています。SDGsとは何か、世界には今どのような問題があるか、SDGsの取り組みによってどのようなことが実現できるのか、といったことが本書から学べます。


SDGsとは?



各所でロゴマークを目にしたことがある方は多いかもしれません。Sustainable Development Goalsの略で、日本語に訳すと持続可能な開発目標、となります。ここまでは見聞きしたことがあっても、じゃあ実際にその目標って何?何をすればいい?行動しなければどうなる?はそれほど知れ渡っていないようです。しかし、SDGsが国連で採択されたのは2015年であり、目標達成は2030年に設定されています。この記事を書いている現在で採択から5年経っており、目標達成まで10年を切っている状況、本当にこのままで大丈夫でしょうか?


SDGsの17の目標


  1. 貧困をなくそう
  2. 飢餓をゼロに
  3. すべての人に健康と福祉を
  4. 質の高い教育をみんなに
  5. ジェンダー平等を実現しよう
  6. 安全な水とトイレを世界中に
  7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  8. 働きがいも経済成長も
  9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. 人や国の不平等をなくそう
  11. 住み続けられるまちづくりを
  12. つくる責任 つかう責任
  13. 気候変動に具体的な対策を
  14. 海の豊かさを守ろう
  15. 陸の豊かさも守ろう
  16. 平和と攻勢をすべての人に
  17. パートナーシップで目標を達成しよう

本書の優れているところの一つとして、17の目標について「たかまつななさん自身が体験したこと」「身近な事例と絡めて読者に自分事感を持たせる」「何が問題かを具体的に述べる」「問題を数値化してわかりやすくする」「これらを踏まえて読者自身がアイデアを考えるよう促す」ということをすべて見開きで完結させているということが挙げられます。具体的で、身近で、長ったらしくなく。知識を与えるだけでなく読者にも考えることを促す。良い構成だと感じました。

購読のハードルを上げも下げもする「13歳からの」というフレーズ


「○歳からの」「○年生からの」という表現の入ったタイトルの本をここ数年でよく見かけるようになりました(○○の9割は××みたいな表現もはびこってますね)私はこれを見て「SDGsについて理解していない自分のような大人でも安心して読める」と感じて購入しましたが、このようにハードルが下がることもあれば「大人の自分が13歳からの本を読むなんて…」と思ってしまう人もいるかもしれません。この本は、大人も学べて、子どもも一緒に学べます。特別授業の教材としても活用できそうですね。この本の内容そのままに進行したら授業一つできると思います笑 特に第5章は現在の社会問題について相反する二者の意見を提示してどうすればよいか考える、いわばディベートの形式になっています。ここを使ってそのままディベートできます。

今日からできる100のアクション、あなたはできる?


日々の生活の中でSDGsの目標達成に近づくための100のアクションが提案されています。全部はできないかもしれない。でも、この中の1つ2つのことをあなた一人が始めたとして、その輪が100人1000人10000人と大きくなれば、それは大きな渦となります。0か100かではなく、まずは1を始めることです。

まとめ


なんだかまだよくわからないことも多いだろうSDGsについて、一人でも親子でも授業にしちゃっても学べる、優れた本だと思います。SDGsに関心はあったんだけど…という方も多いと思いますので、ぜひご一読を。



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