2021年3月26日金曜日

最終的には苦言です。

ソフトテニスの全国高校選抜大会、無観客試合となったことでエースマネジメントによる全試合配信のためのクラウドファンディングが行われていますが、それについて一石を投じるtweetをしている方がいました。


まさ(@like_st8v)さん


素性は不明ですが、今回の問題提起の為にアカウントを作成したとのことです。この方がtweetの中で仰っている通り、今更乗っかったり声をあげるのは日本人らしいセコさがあると思いますが、僕はこの方の問題提起を通じて気づかされたことがあるので考えをまとめたいと思います。

無観客になった高校選抜

上述の通り今年度の同大会はコロナ禍により無観客となり、選手のチームメイトや保護者すら会場に入れません。そこで、船水雄太プロと荻原雅斗さんの会社・エースマネジメントが全試合ライブ配信を行うことを申し出、そのための資金として200万円のクラウドファンディングを行っています。



僕がこのクラウドファンディングの知らせを目にしたとき、取り組み自体にすばらしさを感じたのでわずかですが支援をさせていただきました。まず僕の立場として、保護者やチームメイトをはじめとしたたくさんの「見たい」人たちがいる以上、ライブ配信はぜひ行ってほしいと思っています。ただ、この200万円という目標金額を見たとき、僕も何も思わなかったわけではありません。

200万円は適切な金額なのか

僕は、200万円という金額が全試合をライブ配信する際に十分な額なのかどうかが気になりました。単純に「そんなに要る?」と思ったのではなく、これが十分なのか不足しているのかがわからなかったのです。素人考えですが、複数のコートで同時進行する試合を中継するのに必要な機材、人手、その他もろもろの費用が200万円で十分なのか。

僕は最初「200万円で足りるの?」と思いました。

たぶんなんですけど、プロ野球やサッカーの中継にかかっている費用ってもっと高いんじゃないかと思ってるんですよ。知らないですけど。昨日もサッカー日本代表の親善試合がありましたが、これぐらいの規模になると200万じゃきかないですよね、絶対。

まぁソフトテニスの高校選抜大会をそれらと並べて考えるのは間違っているかもしれませんが、それにしたってやっぱり足りてるのかどうかわかりません。正直、余ってるなら余ってるで良いんですよ、個人的には。

持っていなかった視点

僕がこの方のtweetをもって気づかされたことは、高校選抜大会は高体連の事業であり、それを通じて過剰に利益を得る民間企業・団体があることに問題があるのでは、という視点です。これはまったく考えていませんでした。どちらかといえば、エースマネジメントが儲かったとしてそれはそれで良いじゃん、ぐらいに思ってました。なぜなら、僕もソフトテニスを商業化・興業化して儲かるスポーツにしていくことは必要だと思っているからです。

ただ、高校選抜大会は高体連の事業であり、そこには税金が投入されている以上公益性の担保されるべき事業であるという視点はまったく抜けていました。僕も自分の企画したソフトテニスに関する活動に、市のソフトテニス連盟も巻き込んで話を進めようとする中で公共性・公益性という壁にぶつかったことは何度もあります。それにもかかわらず、高校選抜のことについてはまったくその発想がありませんでした。

そこが、ちょっと恥ずかしいんです。

色んな人の意見を目にし耳にし、気づかされることはたくさんありますね。

あえての苦言

僕としては、大切な気付きがあったと思っています。ただ、まささんの指摘の仕方はいちいち攻撃的に見え、それだけ怒りを抱えておられるのかもしれませんが、やはり見え方としてはあまり良いものではないなと感じています。

対して、荻原雅斗さんは「今回は特に誹謗中傷が多い。でも負けません!」というようなtweetをされていますが、これについても向き合うべき指摘には向き合い、開示すべき情報は開示すべきだと思います。上述した通り、僕はもともと「200万円で足りるの?」と思ってました。もし、200万円が十分な金額で、利益となる部分がエースマネジメントの費用として計上されるなら、それはそれで開示すべきです。少なくとも、僕はそれについて文句を言うつもりはないです。高校選抜の晴れの舞台をライブ配信できるように動いたことへの対価は受け取ってしかるべきだと思っています。公益性の高い事業に関わる以上、会計報告はあった方が良いと思いますよ。

最後に。申し訳ないですが、上述した荻原雅斗さんの「負けません!」tweetに対して「雑音に負けるな!」だの「文句言う人の声は気にするな!」だの信者じみたリプライがいくつも飛んでいるのには、はっきり言って気持ち悪さしかないです。荻原さんをはじめエースマネジメントの取り組みがどんなにすばらしいもので応援していても、向き合うべきことには向き合うよう諭すのも応援だと思います。僕も、エースマネジメントをはじめソフトテニスで生きる道を切り開く人たちを応援していますし、仲間だと思っています。だからこそ、エースマネジメントの皆さんには擁護の声に感謝しつつも、向き合うべき指摘にはきちんと向き合って今後に活かしていってほしいと心から願います。

2021年3月25日木曜日

今、ミャンマーで起きていること。

ミャンマーでの国軍によるクーデターの混乱の中、治安部隊による銃撃で7歳の少女が無くなったというニュースを目にしました。


共同通信の報では流れ弾となっていますが、朝日新聞によれば少女は父親に抱きかかえられて膝の上にいたところ、兵士が父親に向かって銃撃した弾が当たり致命傷を負ったという。


もはや流れ弾と呼んで良いのかどうか…。

ミャンマーという国の歴史に疎い僕は、なぜかの国がこのような状況になっているのか、まったくわかっていませんでした。なので少し調べてみようとしたところ、以下のサイトに行きつきました。

ミャンマーという国が長く軍事政権下にあり、民主政権化してから歴史が浅いことはなんとなく知っていました。そして、その象徴たる人物としてアウンサンスーチー氏の名前を知っている程度でした。そのスーチー氏が実は国軍の前身組織において将軍だった父を持つということは今回知った、という程度です。

このNewsweekの記事が推測している国軍の行動理由は、言ってしまえば自分たちの影響力が低下することを恐れての結果だということです。特権を脅かされると思い、もしかしたらそれは思い込みかもしれないですが、それによって多くの市民の命が失われているのはやり切れないものですね。

民主主義政治というのはどんなきれいごとを並べても、結局は数の戦争に変わりないと思います。議会における議席数はそのまま意見の通りやすさを表し、それが文民による統治だとしても結局は少数意見を黙殺しかねない汚い部分を生みます。日本を見ていればよくわかりますよね。なぜ汚職が発生するのか、金銭をはたいて議員に取り入る輩が出てくるのか、金銭をはたいて票を集める輩が出てくるのか、考えるまでもないと思います。

ミャンマーの現状から感じたことは三つ。一つ目は、現地で日々の生活が脅かされている人たちがいるにもかかわらず、我々ができることがあまりにも限られていることへのやるせなさ。二つ目は、我々は日本にいるのでこのような軍事的脅威を感じなくて幸せだな、ではなく、結局は直接的暴力がない所にはもっと姑息で狡猾な暴力があることをちゃんと認識しなきゃいけないな、ということ。三つめは、日本では軍事クーデターが怒る可能性がないと反射的に思ってしまっていたことへの危うさです。

日本では第二次世界大戦後からGHQによる統治を経て今の国家体制が築かれました。その歴史は約80年。長いと思いますか?ミャンマーの約10年と比べれば長いでしょう。しかし、300年続いた徳川幕府による統治も明治維新で変わったわけです。80年続いているから当たり前のように今の日本の形が続くと思い込むのは、あまりにも浅はかだと思わされました。

日本人は平和ボケしていると言われます。平和ボケできるのは幸せなことだと思います。しかし、平和ボケするには人類はまだまだ未熟であると思わざるを得ないようです。

2021年3月24日水曜日

私のサブスク明細。

サブスクリプション全盛の時代がやってきましたね。僕もいくつかサブスクリプションのサービスを利用しています。今日はそのサブスクリプションについて、自分の使っているものを整理する話を進めていきたいと思います。

まずは自分の利用しているものを確認


★エンタメ系


・Amazonプライム

動画配信サービスを指して使われがちですが、賞品の宅配サービスが送料無料になったりタイムセールの先行参加だったり、電子書籍が一部無料で読めたりするなど、動画以外にもいろいろあります。年会費は4,900円なので、月当たりの会費は約408円です。

・YouTube Music Premium


動画配信サービス「YouTube」が提供する音楽配信サービスです。Androidのスマートフォンを使用しているので、Google play musicが廃止となったことからこちらに乗り換えました。乗り換えたところ、スマホの画面がスリープになったら音楽が止まるようになってしまったので、確認したらPremium契約をしなければそうなる仕様に変わったようです。ちょっとえげつないですね。少し悩みましたが、月額会費で様々な音楽も聴き放題ならそれも悪くないかと思い契約しました。月額980円。

・Hulu


アメリカの企業が提供する定額動画配信サービスで、映画やテレビ番組の見逃し配信などが行われています。限定コンテンツもあり。確かテレビドラマの見逃し配信とか限定コンテンツ目当てで契約した気がする。月額1,026円。

・dTVチャンネル


docomoが提供する定額動画配信サービス。Huluと同じく映画やテレビ番組の見逃し配信と、限定コンテンツ。日向坂46のコンテンツ見たさに契約。月額858円。

★ソフトテニス系


・ソフトテニス裏step


もちおさん(@softenisuke)が運営するソフトテニスオンラインサロン。全国のソフトテニスプレーヤー、保護者、指導者が利用中。もちおさんが毎日投稿するソフトテニス関連の記事を読めたり、全国のソフトテニス関係者と意見交換できたり質問できたり。月額800円。

・見て強くなる!ソフトテニス塾 オンライン塾


元U14男子トレーナーの東知宏さん(@softtennisjyuku)が運営するオンラインサロン。戦術コースとトレーニングコースがあり、それぞれ月額2,200円。どちらか片方でも、両方のコースでも入会可。僕はトレーニングコースの方を契約。トレーニングコースではトレーニングに関する情報の受信や質問などができるほか、月1回のオンライン講義などが受けられる。

以上、こんなところでしょうか。まぁこれ以外にも月会費で受け取ってるサービスなんかは言ってしまえばすべてサブスクリプションなのかもしれませんが。家賃払えば毎日住み放題、駐車場代払えば毎日車停め放題…と考えれば家賃駐車場代もサブスクリプションですね。省きますけど。

元を取れているかどうかを考える


サブスクリプションはいわば「定額で○○放題」なわけですから、その月額料金内で元が取れているかどうか、焼き肉食べ放題で料金分食べることができているかどうかみたいなことを考えてみたいと思います。

まず動画配信サービスについて、アマプラ・Hulu・dTVと契約していますが、これらについてお金を払っている分だけのコンテンツを見ることができているかという話です。結論から言うと、それほど見ることができていません。

項目ごとに言えば、アマプラだと映画をレンタル配信するのに1本200円程度と考えれば、2・3本見れば元を取れている計算になります。現状、月に見ることができても1本程度なので、まだ元が取れていません。

Huluはと言うと、もともと期待していたコンテンツは見終わってしまったので、ここ数ヶ月は放置でした。今月に限って言えば、「探偵が早すぎる」というドラマの全10話+スペシャル2話を見たので元を取りました。が、来月もそれほどのコンテンツを見る保証はありません。

dTVは、坂道合同製作のドラマ「ボーダレス」が毎週配信されていて、これを見るためだけに今は契約しています。月4本あるとして、一回当たり200円強で見ている計算になります。

続いて音楽配信サービスであるYouTube musicについて。最新の曲をそれほど聞くわけではないですが、話題になっている曲を聞いてみたくなったりプレイリストに入れたくなったりしたときには活用しています。980円で元が取れているのかは微妙です。

最後にソフトテニス関連の2つですが、配信サービスではなくサロン形式になるので、元が取れるかどうかは自分がどれほど参加するかというところにもかかってきています。そういう意味では、僕はまだそれほど活用できていると言えるほど参加できているとは言えないかもしれません。

元が取れていなくても続けるか、を考える


元が取れていなくても、サブスクリプションは毎月自動的に契約が更新されていくのでこちらから解約しない限りは月額料金はかかり続けます。ならば、現状を整理した時にそれでも続けるのか、それとも解約を検討するのかを考えてみたいと思います。

アマプラについては、Amazon本体を活用する機会が多いことと、動画配信としてもコンテンツが充実していることもあるので解約は検討していません。どちらかといえば、もっと活用できるようにしていきたいと思っています。

Huluはどうか。正直言うと、これは今のところ継続する理由が見当たらなくなってきているので、今月限りでいったん解約しても良いのかなと思います。また見たいコンテンツが始まったら再契約するかもしれませんが。

dTV。これについてはドラマ「ボーダレス」はいずれ終わるのですが、4月から日向坂46の冠番組「日向坂で会いましょう」の配信が始まるとのことなので、月間で見るコンテンツが限られていたとしても日向坂のためだけに契約し続けます。解約検討の余地なしです。

YouTube music。音楽は車で流したりソフトテニスの練習中に流したりすることもあるので、アプリとして活用し続ける限りはこれも解約することはなさそうです。今、このブログを書いているような作業中に今まで聞いたことなかったような曲がかかってきたり、懐かしい曲がかかってきたりするのは、それはそれで楽しいので活用していきたいと思います。

最後にソフトテニス系の2つ。これは今後もサロンを活用してソフトテニスプレーヤーとしても指導者としても、一人の発信者としても成長していくために辞めることは検討していません。もっと活用できるように参加の仕方を工夫していきたいと思います。

4月からの見通し


そんなわけで、とりあえずHuluは解約することになりそうですが、それ以外のサブスクリプションは継続ということで、合計すると5,246円が来月以降のサブスク費用です。お納めください。

今回は整理で話を終わらせますが、また近いうちに今度は「サブスクリプションを考える」をテーマに書きたいと思います。

2021年3月22日月曜日

肋骨の気持ちにもなってみろ。

風邪をひいた話と、それが長引いて妙に気落ちしていたので「病は気からだぞ!」と自分に言い聞かせる話を書きました。

今日は第3弾、肋骨にヒビが入った話です。

2021年3月19日(金) 未明

少しずつ治まってきてはいるものの、やはり咳は出る。やだなーやだなーと思っていたら、突如左胸に走る痛み。

あ、これ肋骨やったわ。

すぐにピンと来たのは前科があるからで、確か2014年ごろにマイコプラズマ肺炎をやったときも咳をしすぎて肋骨にヒビが入った経験があるからです。肋骨にヒビが入るとどうなるか。ちょっとした振動で痛い、大きく息を吸うと痛い、咳やくしゃみをすると痛い、うつ伏せで寝ると痛い、要するに日常の大半の場面で痛い。折れていたら常に痛いはずなので、これはおそらくヒビです。ヒビでも骨折には違いないのですが。

こうなると、やむを得ず咳が出そうになったときや、花粉症持ちなのでくしゃみが出そうになった時に相当な覚悟が要ります。痛いのは嫌なので、咳やくしゃみが出そうになったら変な耐え方をして「ヒュッヒュッヒュッ」みたいな短い呼吸になります。で、結局咳やくしゃみが出て痛い思いをします。拷問や。

ここで私のこの後のスケジュールをご紹介しましょう。19日(金)深夜より車で出発し、片道約5時間半程度の道のりを運転して石川県能登町まで行きます。一泊二日の日程です。帰ってくるのは21日(日)の夜の予定。もつのか自分。

2021年3月21日(日) 夜

結果的に、道中の運転を無事に乗り越え、現地での予定も無事に消化し、なんなら20日(土)の日中ぐらいから少し咳も少なくなってきて、かなり楽になりました。左胸の痛みも少しずつ弱くなっていき、順調に肋骨のヒビも治ってきていることを実感。一安心して自宅に帰り、自室に入る…と、急にまた咳が出てきました。気が緩んだのか、それとも自室の空気が悪いのか。少し激しく咳こんだところ、右胸に突如走る痛み。

ここにきて2か所目のヒビが入りました。

せっかく左胸の痛みは引いてきていたのに、ここにきて新たな右胸…。2か所同時進行でやらかしたのは初めてです。地獄は続きます。

とりあえず今日は、朝から牛乳買って飲みました。付け焼刃。

2021年3月18日木曜日

病は気からと言いますが。

風邪がいよいよ長引いてきました。いつまでも咳がゴホゴホと治まらないもんだから、改めて近所の医院へ。症状を抑える薬と抗生物質を処方してもらって、少しずつマシになってきている気がします。

気がするんです。

思えば、風邪をひきながら土日乗り切ってもう限界ーとか書いてから3日経ちました。これを書いたときは確かに体力気力が底をついてる感じがしてしんどかったんです。しかし、3日経った今日はどうだろう。食べるもんはちゃんと食べているし睡眠もなんなら多めに取っているし薬も飲んでいるし、たぶんなんですけど体力はもう十分回復していて僕の体の免疫機能ちゃんも全力で奮闘してくれていると思うんですよ。でも、なーんかしんどいんです。

これはあれだな、気持ちの問題だな。

もともと気管がそこまで強くないから咳が長引くのは想定内ですが、なんかだるい感じは気力の問題な気がしてきました。やはり13日の大会が終わってちょっと気が緩んだかなと。次に向けて走り出すための目標を自分で定めて動き出さないといけないなと思いました。

と、思ってたら微熱が出ました。

微熱かよ、って話です。僕の風邪をひくときのパターンって、ただの風邪でも38度台後半ぐらいまで一気に熱が上がって寝汗かきまくって翌朝かなり落ち着いてるってことが多いんですが、今回は熱が上がらない。上がりきらない。いっそのこといつものパターンに入ってくれたら楽なのになーと思う次第です。あ、熱はもう下がりましたよ。

今日は改めて気持ちのスイッチを入れなおせることがあったので、また突き進んでいきたいと思います。がんばれモリオカ。

2021年3月15日月曜日

3月13日と14日。

先週の月曜だか火曜だかからのどに違和感を覚え始め、どうやら息子(2歳半)から風邪をうつされたな…と実感してから一週間。まだのどの痛みと戦っています。

こんにちは。

幸いにも新型コロナではないことは確認できたのでただの風邪ですが、それにしたってしんどいもんはしんどい。それでもこの土日まではなんとか乗り切ってきましたが、いよいよ土日(というかほぼ土曜日)で力を使い切りました。もう無理。

そんな土日を振り返ります。

3月13日 土曜日 雨

6時半ごろに起床。この日のスケジュールは長浜バイオ大学ドームで朝から夕方まで滋賀県小学生ソフトテニス春季選手権大会、その後の夜に滋賀県小学生ソフトテニス連盟の臨時総会。大会の監督をするだけなのでできれば車ではなく電車で現地に向かうつもりでしたが、起床した時点で乗る予定だった電車に間に合わないのが確定したので、交通手段を車に変更。栗東から高速道路に乗り米原ICまで、無事集合時間に現地に到着。当然ながらマスクを着用したまま、チームの子どもたちに「おはよう!」と元気良く挨拶、したつもりで絶望。

思った以上に声が出ない。

大会の監督ってただベンチに座ってるだけならいいんですけど、そんなわけにいきません。しゃべるし、時には声を張るし、この喉コンディションで大会乗り切るの?ってレベルに声が出ない。頼るのは龍角散ののどすっきり飴。やれんのか自分。

とはいえ、大会に臨む子どもたちを前に低いテンションではいられません。明るくポジティブな声掛け!でもその声はガラガラ。ミスマッチ。大会が始まると会場は騒がしく、自分の声が子どもたちに届いているのかもわからない。もどかしい。

戦績としては、キープしたいラインは超えられたので一安心。監督がこんな状態でも子どもたちが自分の力でしっかり戦うことができたのは本当に成長を感じるところです。

ここから夜の部、連盟の臨時総会。クラブ代表として出席しました。議題が議題だったので多少時間かかるかなとは思っていましたが、終わってみれば21時を回っていました。ドン引き。ここまで遅くなるとは…。

翌日のスケジュール。朝から浅井B&Gセンターにて小学生上位大会出場者の強化練習会。午後から長浜バイオ大学ドームにて滋賀県ソフトテニス連盟の総会。

ここで滋賀県の地理に詳しくない人向けに、僕の自宅と長浜バイオ大学ドームと浅井B&Gセンターの位置関係を簡単に説明します。僕の自宅からドームまでは自動車一般道で約1時間半。浅井まではそこからさらに北へ約20分。

整理しましょう。3月13日(土)21時現在、自分の現在地は長浜バイオ大学ドーム。自宅までは約1時間半。翌日の朝から行く予定の浅井までは20分。

帰る意味あんのかコレ。

宿泊の段取りをしてこなかったことを心底後悔しました。しかし、帰らざるを得ないので帰りました。途中で夕食を済ませたので、家に着いたら23時でした。

3月14日 日曜日 晴れ

6時30分ごろ起床。正確には、ただ目覚めただけ。前日で気力体力が一旦底をついたのか、もはや強化練習会に行ける状態ではないと判断し、欠席の連絡を自チームから参加してる子の保護者さんに入れました。とりあえず、昼頃までは休む。

正午、気力体力が少し戻ってきました。連盟の総会は14時から長浜バイオ大学ドームにて。ドームはJR田村駅から徒歩5分程度の場所にあるので、体調も考えて電車で行くことにしました。

ドームに到着すると、県内の高校生が試合をしていました。あとで知ったところによると、ハイスクールジャパンカップの予選が行われていたようです。知ってる子が戦っているのも少し見ながら、僕は会議室へ。

総会は2020年度の事業報告・会計報告、2021年度の事業予定・予算案、そして役員の改選が行われました。結論から言うと、ほぼ滞りなく総会は進行し、16時までには終了しました。役員の改選があったにも関わらず。前日の小学生連盟臨時総会と比べると倍以上のスピード感。断っておきますが、一概にどちらが良いかというものではないと思います、よ。

会議が終わったころにはハイジャパ予選の方も佳境で、何もなければ最後まで見ていきたいぐらいでしたが、体調も万全ではないので16時半ごろの電車に乗って帰りました。17時過ぎには地元守山駅に到着し、駅前で簡単に食事を済ませ、自宅に着いたのが18時過ぎ。そして、19時ごろには床に就きました。

そうして約12時間、いや、それ以上ほぼぶっ通しで寝ました。ひとまず、気力体力は回復したと思います。


まだ、のどは痛い。

2021年3月11日木曜日

これまでと、これからと。

東日本大震災から10年です。改めて、お亡くなりになられた方に哀悼の意を表すとともに、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。REC.でも今日という日についてお話しましたので、よかったら聞いてください。



REC.では僕にとってのあの日を振り返りましたが、文章であるブログではまた今について考えたいと思います。

まず、今この時も被災地支援に尽力されている皆様に、心から敬意を表します。本当に素晴らしいことです。僕はそもそも東北に行ったことがありません。今まで行ったことがある場所の最北は埼玉か群馬で、東北には足を踏み入れたことはありません。いずれ訪れる日は来ると思いますが、それがいつになるかはわかりません。最速だと、来年のソフトテニス小学生全国選手権大会が秋田で行われるので、その時に行くかもしれませんね。

東北から遠く離れた滋賀に住む僕が今できることって何だろうと考えてみました。震災からの数年こそ、各所で募金活動など活発だったように思いますが、これまでの10年にも熊本での震災や九州での豪雨災害など、日本は様々な自然災害の猛威を経験しており、支援を必要とする人は多数に上っていると思います。ただ、今日は東日本大震災の当日。なので、この震災に関してできることをしたいと思いました。

あっという間に実践できたこととして、Yahoo!が行っている「3.11検索による10円寄付」です。Yahoo!の検索エンジンで「3.11」と検索すると復興支援の為に10円が寄付されるという、非常に手軽で元手の要らない支援です。今、日本の15歳以上人口は1億1千万人程度だとされています(総務省統計局ウェブサイトより)。この人たちが仮に10円ずつ寄付すると、11億円になります。十分すごい額ですよね。これは別にYahoo!で行わなくても、あなたの手元にある10円玉の行先を少し変えるだけで助かる人たちがいる、かもしれない。これはすごいことだと思います。

では自分自身に立ち返って、同じような震災が身近で起こったら、対策は十分にできているのかと言うと、決してそうだとは思いません。そもそも、どれだけ対策をしていても十分ということはないのでしょう。自然災害の猛威は人の力ですべてを防ぎきることができるものではありません。しかし、その時に備えておくことは決して無駄ではないはずです。避難所生活を余儀なくされるかもしれない、収入減を絶たれるかもしれない、けがを負うかもしれない…。東日本大震災で失われた命やものは、どうしたって元には戻りません。ならば、せめて今こうして生きることができている我々は、そこから学ばせていただくことが必要なはずです。

最後に、東北の復興に先陣を切って尽力されてきたお二人、サンドウィッチマンさんの言葉を。



本当に、勝手に節目とか言って、区切りをつけるものではないのかなと思います。現地では、未来に向けての一日一日を積み上げていっておられる方がたくさんいるのだから。

今日は全国的に良いお天気なようですね。晴れやかな空に、祈りをささげたいと思います。

2021年3月9日火曜日

音声の流行に乗っかる。

音声配信アプリ「REC.」を始めました。

 

始めてまだ5日ですが、楽しくやっております。今のところ毎日投稿中。

きっかけはClubhouse


少し前に音声SNS「Clubhouse」が話題になりましたよね。有名人の登録者が急増して色んな人が同調して始めていって、招待制だから招待を依頼するTwitterの投稿なんかも多くみられました。で、ひと月経つかどうかという間に一気に下火になった感がありますが、今はどうなってるんですかね。少なくとも当初の熱は下がったとみて間違いないでしょうが、一因としてはやはりアーカイブが残らない中での「録音、及び内容口外の禁止」というルールが公然と破られたことも大きいのではないかなと思います。

僕もClubhouseが話題になったときに乗っかってみようと思ったんですよ。でも駄目だったんです。招待枠がどうのこうのという前に、apple製のデバイスを持っていないので、アプリがダウンロードできませんでした。そう、Clubhouseのアプリは今のところapp storeでしか配信されていないんですよね。android民ははじき出された感じです。

なので、Twitterなんかでもちょくちょく見かけるVoicyはどうだろうと思い見てみました。でもVoicyって基本的に聴くためのものなんですね。配信しておられるパーソナリティの方はVoicy運営から声をかけられたか申し込みをして認められた人のみのようです。参入しようと思って参入できるものじゃない。とりあえず登録はして、気になるパーソナリティさんの投稿は聞いてますけどね。

ここで一度立ち止まって、音声配信メディアについて少し調べることにしました。その際に参考にさせていただいたのが以下のサイトです。



自分目線で比較


まず一番上に記載されているのが「Spoon」。YouTubeとか見ていると「寝る前少し、私とお話しませんか?」という広告が流れてきたことがある人も多いのではないでしょうか。実は僕もその広告経由で一度登録したことがあったのですが、基本的に生配信で配信者対リスナーのリアルタイムコミュニケーションがハードル高く感じてしまい、続きませんでした。というかほぼ何もせず放置しました笑

次が「Radiotalk」。有名人による配信が多く個人コンテンツの地位を確立するのが大変というところは、YouTubeの現状と似てますね。面白そうだけど、参入してからが大変そうだなという印象。

3つ目が「REC.」。これは結果的に選択したサービスなので、理由も含めて後述といたします。

4つ目が「mocri」。クリエイターの作業通話に特化したアプリとのことで、ちょっと違うかなーと即却下。

5つ目が「Himalaya」。分野別に学べる感じのコンテンツが多いというのは少し魅力的に感じました。ただ、収益化するには一定の基準がすでに設けられているということが引っ掛かりました。

6つ目が「stand.fm」。これはREC.と同じく比較的新しいサービスですが、Himalayaと同じく収益化に一定の基準がすでに設けられているということが引っ掛かりました。

REC.を選んだ理由


6つ目以下にもPodcastなどありましたが、比較したのはここまでです。で、結果的にはREC.を選択しました。理由は以下の通りです。

  • 2020年に始まった新しいサービスであること
  • 一般ユーザーの収益化が予定されているが、まだ始まっていないこと
  • 著名人による投稿があまり多くなさそうだということ
  • 録音で配信する形式であるということ

まず上の2つですが、収益化がまだ始まっていない新しいサービスだからこそ、今のうちに乗っかっておくのが良いんじゃないかなと思いました。そして3つ目は、やはり暴力的戦力を持つ相手が少ないほうが良いなということです。最後に4つ目は、録音で一定のやり直しがきく上にリアルタイムの双方向コミュニケーションでないことは初心者にもやりやすいなと思いました。

以上の理由から、REC.始めました。よろしくお願いします。

2021年3月6日土曜日

こうあるべき、にこだわるのは良くないと思うよ。

東京五輪の聖火リレーが辞退者続出などで話題になっていますね。本日(2021年3月6日)付けのニュースでは、島根県知事の丸山氏が聖火リレーの中止を検討したと表明したことで、批判(というか圧力)を受けたこともあり同県の体育協会会長を辞任したということも起きています。

そもそも、東京五輪に対して開催の是非が取り沙汰されている中で、聖火リレーにも様々な意見があるのは当然のことと思います。以下、私見を述べさせていただきます。


東京五輪について

僕はこれは「開催すべき」という考えです。そもそも、去年に開催されるはずだったものです。当然、日本の選手に限らず各国の代表選手がこの大会を照準にしてピーキングを行ってきたはずです。まず選手の立場に立って考えたとき、1年の延期はその分選手も年齢を重ね身体や精神に変化も訪れる中で、ぎりぎりのラインだと思います。これは、4年に1回という五輪の大会特性から考えて、チャンスが今しかない人もいるわけなので、なおのこと開催しないという選択肢は僕なら考えられません。

また選手以外に、大会が開催されることにより動く経済についても、無視できない問題だと思います。「何がなんでも開催したい奴らは、金が気になるからだろ!」というような意見も目にしたことがあるように思いますが、お金の問題を度外視してはいけないと思いますよ。スポーツを介して経済が豊かになることは、スポーツの地位を守る・向上させるためにも求められるべきことだと思います。

ただ、莫大な予算を投入して建設された競技場については、その建設費を観客入場料などで回収することは難しいでしょうね。また、大会観戦を軸とした訪日客のインバウンド需要を想定していた観光業についても、これは別の道を模索するしかないと思います。

つまり、選手が力を発揮できる大会としての五輪は開催すべきだが、無観客などの感染症対策は万全を期す必要があり、見る側についてはあきらめざるを得ないことは多々ある、というのが僕の立場です。


聖火リレーについて

これについては、止めた方が良いというのが僕の意見です。理由はシンプルで、あくまでも選手が力を発揮する大会本体とは別のイベントだから、です。上述の通り、大会に関わる経済活動は可能な範囲で活性化させるべきだと思います。大会開催国にやってくる聖火が国内の各地を巡っていくのは、本来は素敵なイベントだと思います。ですが、聖火が各地を巡ることと選手が大会で活躍することはまったくの別物です。みもふたもない言い方ですが、聖火は大会本番中に国立競技場(ですよね?)の聖火台にあれば良いんです。リレーはあくまで、記念です。情勢を考えれば、中止すべきだろうと思います。


次がんばれば良いなんて、気軽に言えない

五輪は4年に一度なのでその色合いが強いですが、その他の大会にしたって「次に向けて頑張れば良いじゃん!」なんて、気軽に言えません。特に今の情勢では、次がいつやってくるのか、本当にやってくるのか見通しが持てません。

僕は小学生ソフトテニスチームのコーチをしていますが、子どもたちが今の学年で目の前の大会に臨めるのは後にも先にも一回きりです。2020年は数々の大会が中止になりましたが、大会を開催するための模索がどれだけ行われたか見えない中での「中止、中止」の連続に、怒りさえ湧きました。決めるのは大人、機会を失うのは選手。選手のことを思えば、どうにか方法を模索しようと思うのは、おかしいでしょうか。


変わっていくこと

新型コロナウイルスの感染拡大は、世の中の色々なことを変えました。ウイルスの広まりを間違っても「良かった」なんて思えませんが、世の中が加速度的に変わって今までにない在り方を模索していったことは「良かった」と思っています。今回のパンデミックがなければ、リモートの拡大も個人による発信の普及も、もっと先になっていたでしょう。この状況下で得られた良い部分は残しつつ、より良い時代・社会に向かっていってほしいものです。

2021年3月5日金曜日

好き+好き=

チャーハンが好きです。

天津飯が好きです。

なので、餃子の王将のメニュー・天津チャーハンが大好きです。

誰やあれ考えた人、神か。


好きと好きが同居して大好き

これは僕にとって、好きなものと好きなものが合体した結果大好きなものになるという例ですが、考えてみれば物事は必ずしもこうはならないですよね。算数なら1+1は2になりますが、食べ物や飲み物で大好きなもの同士を一緒に口に入れても美味しくないときはあります。というか、大好きなものだからこそそれぞれで味わいたいんだ!という意見はけっこうありますよね。

思い返せば、数年前にカレーにシイタケを入れて大失敗したことがありました。カレーは普通に好きなんですがシイタケは全キノコの中で一番美味しいと言い張るぐらい大好きで、昔妻と二人でバイキング形式のしゃぶしゃぶ店に行ったときに鍋の水面いっぱいにシイタケを浮かべて食べたこともあるぐらいです。妻もシイタケ好きなので平和な時間でしたよ。話がそれましたが、そんな大好きなシイタケをカレーに入れたらカレーとシイタケの味が喧嘩しちゃって、今一つ美味しく感じられなかったのを覚えています。皆様の中にも、これとこれを一緒に食べたら美味しくなかった!という経験は何かしらあるのではないでしょうか。


混ぜるなキケン!

これは元々塩素系漂白剤等の注意書きとして世に知られた言葉だと思いますが、今では食べ物・飲み物や人と人との関係性なんかにも流用されている言葉ですよね。カレーとシイタケはまさに混ぜるなキケンでした。

あと食べ物の話ではないですが、僕の愛するスポーツ・ソフトテニスと、僕にとって至高の贅沢品の一つである日本酒も、考えようによっては混ぜるなキケンです。日本酒は美味しいですが、あのようにアルコール度数の高い酒類を口にしたうえでソフトテニスのようなスポーツを行うのは大変危険です。でも、ソフトテニスで汗を流してから、とりあえずビールからの冷酒、なんかは大歓迎です。誰か飲みに行きましょう。


屍を越えていけ

しかし、僕にとっての天津チャーハンのように、かけ合わせることで足し算以上の力を発揮するものもあります。まぁ天津チャーハンが美味しいかどうかは好みにもよるんですが…笑 きっと、世の中の「美味しい食べ合わせ」というのは、それに至るまで多数の「混ぜるなキケン!」という死屍累々の上に成り立っているんでしょうね。

先人たちの尊い犠牲に、合掌。

2021年3月4日木曜日

子どもらしく元気よく、は誰が求めているのか。

昨日、ソフトテニス関係でつながっている人のFacebook投稿を見ていて、以下のような内容がありました。

うちのクラブの中高生クラスと大学生・一般クラスには明らかな違いがある。それは、元気よさ、活気が大学生・一般の方が明らかにあるということ。

要約するとこのような感じでした。

これを見ていて、自分の関わっているところではどうかなーと考えると、確かに一般のクラブの方はみんな声を出してプレーしたり試合をしていれば気迫の声、ときにミスをしても大笑いする声など、元気や活気がある。片や、小中学生と関わっている練習会などは、そこまでの元気さはない。どちらの方が“良い感じ”に映るかと言えば、文字にしても実際の現場にしても前者である。でも、本当にそれで大丈夫?


元気がなく見える=悪い?


そもそも、元気よく見えなければいけないんだろうか。僕の関わっている小中学生は本当にがんばって練習していて、それは楽しいからこそなんじゃないかなと思う。そこの認識はズレてない、はず。ただ、元気よさは大人の方が上で、たまに僕が小中学生に混じって練習したりすると僕が一番うるさかったりする。うちのジュニアチームの子たちについて「のびのびやってますね!」と言われたことはあっても「元気良いですね!」と言われたことはそこまでない気がする。どちらかと言えば、静かだねと言われることの方がある。

子どもたちに対して「強いチームはまず元気がある、声が良く出ている。そういう雰囲気がある。うちでもそんな雰囲気を作れると良いね。」という話をしたことはある。けど、元気よくやることを強要したことはない。そしてこれが一番大事なポイントなんですが、僕は別に元気よく見えようが静かに見えようがどっちだって良いと、本心で思っているということである。


元気がある=良い


誤解されたくないのは、僕だって「元気よくできる方が良いに決まってる」と思ってます。ただ、今関わっている子たちが自分らしくソフトテニスをできているならそれで良いとも思っています。元気の強要はしない、元気がないからって責めない。ちゃんと話してみれば、その子なりにソフトテニスを楽しんでいる。

強要するのではなく、元気よくソフトテニスをするとこんなに楽しいよ!声を出してやることはこんなに良いことがあるよ!ということを伝え続けること、見せ続けること。はっきり言って全然響いている感じはしませんが、子ども自身がその必要性や有効性に気づいたときには雰囲気が変わり始めます。


やらなきゃいけないではなく、こうありたいを引き出す


元気よくやらなきゃいけない、やらないと叱られる。これは僕はしません。元気の良い人になりたい、その方が良いと思うからなりたい、というのを、時間がかかっても子どもたちの内側から引っ張り出していく。大人たちから見て「子どもの理想像」はあるしそれを捨てる必要はないけれど、理想像と現状がかけ離れていることを嘆くことは違うと思う。むしろ、子どもたちが現状からどんどん変わっていく過程を一緒に経験できる、楽しみができて良いじゃないですか。

2021年3月3日水曜日

今ある道をより良くしていくのも、新しい道。

2回連続、バチバチにソフトテニスの話です。

先日、「ソフトテニスのプロとして生きる人。」という記事を書きました。大阪のルーセントクラブさんで開催された芳村玲プロの講習会を見学し、それを記事にしたものです。ありがたいことに、芳村玲プロご本人や株式会社ルーセントの此下取締役にもお読みいただき、細々とやっているこのブログにしては文字通り桁違いのアクセスをいただきました。



さて、このようにソフトテニスのプロ化も進む中、3月になり卒業シーズンです。私の身の回りでも小学校・中学校・高校をこの春に卒業する人がいます。改めまして、皆様おめでとうございます。
卒業するということは、その先に進路があります。先日、うちのジュニアクラブのコーチで話をしているときに「ソフトテニスに関わる仕事をしたいと思ったとき、昔は教員という選択肢がもっと比重が大きかった」という話がありました。確かに、中学校や高校の教員になってソフトテニス部の顧問を受け持てば、仕事としてソフトテニスに関わり続けることはできます。ですが、昨今のブラック部活問題や教員の働き方改革などの流れもあり、部活動の顧問=ソフトテニスの指導者として活躍できる場所、というイメージは少しずつ変わってきているように感じます。
まずこのことの善悪は置いておき、僕なりに考えた事を、今の考えを書き残しておきたいと思います。「今の考え」というのは、明日明後日、来週、来月、来年…いずれ考え方が変わる、世の中の情勢が変わることは往々にしてあるからです。

学校の先生のお仕事


僕は教員として働いたことがないので知っている範囲やイメージで話をします。部活動の顧問をすることがある、ということを考えたときに、中学校や高校の先生であることを前提とします。
教員の仕事は、まずは自分の担当する科目について授業をしたり授業の計画を立てたり生徒からの提出物をチェックしたり、定期テストが近づいていれば問題を作成したり。担任を持っていれば教科に関わらず受け持つクラスの生徒について日々の記録を残したりするなど、これだけでも結構な業務だと思います。当然、授業をしている最中には事務的な作業はできないでしょうから、授業をしている以外の事務作業は空いている時間やその日の授業がすべて終わった放課後に行うことになるでしょう。しかし、日々の放課後には部活動があります。ここで部活動の顧問を受け持っていたら、まぁ毎日ベタ付きで部活動の場に居続けなければならないこともないでしょうが、それでもある程度顔を出さなければいけない。大会が近かったり、新入生が多い時期などは部活動に対する比重も大きくなるでしょう。そうなると当然、事務作業に割く時間は後ろ倒しになっていきます。結果、勤務時間は長くなりがち、というのがなんとなく想像できる構図ではないかと思います。

働き方改革


先に述べたように、大会が近くなれば部活動に時間を割く比重は大きくなることが予想できます。放課後のことはもちろん、授業が休みの土日にも部活動の時間は設けられます。土日の部活動こそ、顧問の先生は現場に来なくてはならないでしょう。生徒の部活動の為に土日も現場に足を運ぶ、というのは以前は当然のことだったのだと思います。しかし、教員の働き方にも様々な価値観がある時代です。教員でなくても、残業や休日出勤が過剰にならないようにしていこうという風潮の中、当然学校の先生もその対象になってきます。
そのために、学校部活動の現場にその種目に特化した外部指導員・コーチを入れていこうという動きが出てきます。なるほど!部活動の指導を外部委託すれば教員の業務負担が減る!万事解決!…とはならないのが現実で。そこには責任の所在とか外部指導員の人員問題、予算の問題などいろいろありますが、この場で取り上げたいのはそういうことではなく。
以前、僕より年下で中学校の教員をしながらソフトテニス部の顧問をしている人がこんなことを言っていました。「私たち顧問がいるのに、外部コーチが当たり前になったら、私たちは何のためにいるの?と思ってしまいます」と。

ソフトテニス部の顧問がしたい先生たち


教員の皆さんが、教員を志した理由はそれぞれだと思います。お世話になった先生にあこがれて教員になった人、親が教員だったから同じ道を歩み始めた人。その中に一定数、ソフトテニス部の顧問をしたいから教員になった人もいるんじゃないんでしょうか。その人たちからソフトテニスの指導に関わる機会を奪うのだとしたら、それは望ましい働き方改革とは言えない気がします。
片や、学校の先生をしたい、という人も一定数いるはずです。あくまで学校の先生として生徒たちに関わる仕事がしたいのであって、ソフトテニスの技術指導は(できる、できないにかかわらず)そこまで比重が大きくない人。そんな人には、外部コーチの存在は上手く手を取り合っていければ心強い存在になると思います。
そもそも、部活動とは昔は教育の一部で良かったのだと思います。今でもそうだとは思いますが、昔と比べてスポーツクラブとしての色合いが強くなっているのではないか。部活動=学校教育の一部という部分が大きく変わってきている。それは良いこと悪いことという話ではなく、価値観の移り変わりだと思います。

線引きをし、役割を明確にし、兼任を認める


そんな中で僕が思ったのは、やはり教員という仕事と、部活動顧問という仕事と、技術指導者というものは分けて考えるべきなんじゃないか、ということです。これらすべてを兼任したい人は、兼任したら良い。教員として部活動顧問はできるが、技術的指導の部分を外部に任せたいという人は、そうすれば良い。そもそも顧問という部分からしっかり責任をもってできる人にお願いしたいという人は、そのようにすれば良い。
部活動顧問が学校教育の、いわば聖域的扱いの内側にあるものという現状を打破してみてはどうだろう。責任持ってそこを全うする人には、それ相応の対価を支払って担ってもらうシステムにしたらどうか。もう一つ、公立学校の教員は副業が禁止されていますが、これもそろそろ取っ払ってみては。そうすれば、教員という仕事をしながらもっともっとソフトテニスの指導現場に立ちたいという人の望みもかなえられると思うのですが。

僕はなんとでも言える


賛否両論ありき、また、何もわからん奴がいい加減なこと言ってんじゃねぇ!というのはあると思います。が、何もわからんから好き放題言えるのです笑
ただ一つ、間違いなく現状はまだまだ硬直しています。仕事としてソフトテニスに関わり続けたい!というキャリアのイメージの一つとして、教員という道がもっと選びやすく柔軟なものであっても良いのではないかなと、外から見ていて思うのです。

2021年3月2日火曜日

伝えたい想いと、伝えた言葉。

ガチガチにソフトテニスの話です。日曜、月曜とうちのジュニアチームでいろいろと聞いたりしたうえでの話です。

日曜日に、チームの他の指導者さんから、保護者さんの一部に焦りや悩みが見えるという話を聞いた。聞いてみれば、県の強化練習に参加している子たちの保護者さんのことで、別のチームから参加している子がかなり上達してきている、練習試合をしても勝てない、とのことだった。

僕は強化練習の場には行っていないので、去年の11月の大会で見て以来他のチームの子がどれほどレベルアップしているかは知らない。ただ、だからこそ見ていないものは鵜吞みにしないので、本当にそんなに変わってるの?という想いと、そもそもまだ大会が始まってもいないのに不安ばかり増幅させてどうするんだろう、と思った。そして、これとはしっかり向き合わなければならないとも。

日曜日の夕方にその話を聞いて、翌日月曜日の夜にはまた練習がある。日曜日の夕方に感じた事、思ったことが翌日の夜になって忘れていたりぼやけていたりしてはいけないので、スマホのメモに箇条書きにしたのが以下の内容である。

気を悪くするかもしれないが聞いてほしい

○○がすごく力をつけていると聞いた

で、春季大会はもう終わったのか?結果はもう出たのか? 

蓋を開けてみないとわからない 

正直、怒っているし、悲しい 

家族は一番の応援団であるべき 

子どもは親の顔色を一番見ている 

あなたは劣っていると、口に出していなくても、顔に出る、態度に出る、雰囲気に出る 

焦る気持ちはわかる、でも親が子どもに劣等感をもたせてどうする、不安にさせてどうする 

試合を戦うのは子どもたち、その背中を押してあげることに全力で集中してほしい 

協力してください

まぁまぁに感情的である。親が子どもを信じてあげられていない状況に正直怒っていたし、何で親が子どもを信じてあげないんだ!みんながんばっているのに!と、本気で悲しくなってきて涙が出た。

で、翌日。他にも強化練習会に行っている子がいるのでその保護者さんからも話を聞いてみた。聞いてみたら、確かに上達はしているけど、11月から劇的に変化したとは思わない、という声もあった。強化練習に行っている、次期キャプテンの子に「強化練習に来てる子で、こいつめちゃくちゃ上手くなったな~って子、いる?」と聞いたら、首をかしげて「みんな上達してるけど、似たような感じ」という答え。

てんで違う感じ方。やっぱり真実は見てみないとわからない。

そんなわけで、最終的に月曜日の練習で保護者さんに伝えた内容が以下。Facebookにも投稿したのですが、ほぼ転載です。

子どもたちを集めて「見て見て〜お父さんお母さんみんな怖い顔してる〜緊張してんのかな〜試合すんの僕たち私たちなのにね〜」と笑顔で明るく皮肉の爆弾を投下💣その後改めて保護者さんと向き合って話をし、まぁ細かいところは端折りますが、子どもたちが胸を張って試合当日テニスコートで輝けるように応援しましょう、一緒にがんばりましょうというようなことを伝えました。 
大人はしんどいですね。試合は子どもたちがするのであって親御さんができるわけではない。だから心配で仕方ない。僕はあくまで他人の指導者だから、その心中をある程度察することはできてもちゃんとわかることはできない。だから、子どもたちを信じましょう、信じる気持ちで自分を洗脳しましょう、不安は口に出さなくても顔に出ます、態度に出ます、言葉尻に表れます、子どもは親御さんのそれを察します、不安や心配は抱え込むぐらいなら僕で良かったら聞きます、あぁ結局話したことだいたい全部書いちゃった…笑

ちょっと言い方が優しくなりましたかね笑 前日の夕方には頭に血が上っていましたが、保護者さんの不安や心配を受け止めたうえで想いを伝えなければな、と思い、このような表現になりました。

そして、現場では言わなかったですが投稿は以下のように締めました。

本当はがんばらなくていいです。大会はある意味発表会だから、ソフトテニスというものを通じて最大限の自己表現をして輝いて、結果賞状がもらえたらヤッター!でいいです。守山ジュニアが大会に出るようになって5年、少しずつ勝ち上がれるようになってきて、だからこそ負けるのが怖くなってるんだろうなぁ。負けたくない!は本人たちだけで十分です。大人はどんな結果だったとしても「よく頑張ったね!」と笑顔で受け止めてあげてほしい、そういう気持ちで送り出してあげてほしい。 
子どもも大人もチームも、まだまだ成長途上。

「がんばらなくていい」 は、主に大人に対してです。子どもは楽しければ勝手にがんばります。大人は、我が子・教え子のスポーツについてはコントロールの効かないことなんだから、がんばりが過ぎると躍起になって価値観が狂います。そうすると、大半の子どもが楽しくなくなります。

最近、僕の考え方や子どもたちへの接し方などについて、僕が一番褒められて嬉しい人からお褒めの言葉をいただくことが少しずつ増えてきました。素直に嬉しいです。良いと言ってもらえる部分は芯を持ちつつ、今の自分が絶対的に正しいとは決して思いこまないように。

僕が成長すれば、きっと子どもたちも一緒に成長してくれる。