ガチガチにソフトテニスの話です。日曜、月曜とうちのジュニアチームでいろいろと聞いたりしたうえでの話です。
日曜日に、チームの他の指導者さんから、保護者さんの一部に焦りや悩みが見えるという話を聞いた。聞いてみれば、県の強化練習に参加している子たちの保護者さんのことで、別のチームから参加している子がかなり上達してきている、練習試合をしても勝てない、とのことだった。
僕は強化練習の場には行っていないので、去年の11月の大会で見て以来他のチームの子がどれほどレベルアップしているかは知らない。ただ、だからこそ見ていないものは鵜吞みにしないので、本当にそんなに変わってるの?という想いと、そもそもまだ大会が始まってもいないのに不安ばかり増幅させてどうするんだろう、と思った。そして、これとはしっかり向き合わなければならないとも。
日曜日の夕方にその話を聞いて、翌日月曜日の夜にはまた練習がある。日曜日の夕方に感じた事、思ったことが翌日の夜になって忘れていたりぼやけていたりしてはいけないので、スマホのメモに箇条書きにしたのが以下の内容である。
気を悪くするかもしれないが聞いてほしい
○○がすごく力をつけていると聞いた
で、春季大会はもう終わったのか?結果はもう出たのか?
蓋を開けてみないとわからない
正直、怒っているし、悲しい
家族は一番の応援団であるべき
子どもは親の顔色を一番見ている
あなたは劣っていると、口に出していなくても、顔に出る、態度に出る、雰囲気に出る
焦る気持ちはわかる、でも親が子どもに劣等感をもたせてどうする、不安にさせてどうする
試合を戦うのは子どもたち、その背中を押してあげることに全力で集中してほしい
協力してください
まぁまぁに感情的である。親が子どもを信じてあげられていない状況に正直怒っていたし、何で親が子どもを信じてあげないんだ!みんながんばっているのに!と、本気で悲しくなってきて涙が出た。
で、翌日。他にも強化練習会に行っている子がいるのでその保護者さんからも話を聞いてみた。聞いてみたら、確かに上達はしているけど、11月から劇的に変化したとは思わない、という声もあった。強化練習に行っている、次期キャプテンの子に「強化練習に来てる子で、こいつめちゃくちゃ上手くなったな~って子、いる?」と聞いたら、首をかしげて「みんな上達してるけど、似たような感じ」という答え。
てんで違う感じ方。やっぱり真実は見てみないとわからない。
そんなわけで、最終的に月曜日の練習で保護者さんに伝えた内容が以下。Facebookにも投稿したのですが、ほぼ転載です。
子どもたちを集めて「見て見て〜お父さんお母さんみんな怖い顔してる〜緊張してんのかな〜試合すんの僕たち私たちなのにね〜」と笑顔で明るく皮肉の爆弾を投下💣その後改めて保護者さんと向き合って話をし、まぁ細かいところは端折りますが、子どもたちが胸を張って試合当日テニスコートで輝けるように応援しましょう、一緒にがんばりましょうというようなことを伝えました。
大人はしんどいですね。試合は子どもたちがするのであって親御さんができるわけではない。だから心配で仕方ない。僕はあくまで他人の指導者だから、その心中をある程度察することはできてもちゃんとわかることはできない。だから、子どもたちを信じましょう、信じる気持ちで自分を洗脳しましょう、不安は口に出さなくても顔に出ます、態度に出ます、言葉尻に表れます、子どもは親御さんのそれを察します、不安や心配は抱え込むぐらいなら僕で良かったら聞きます、あぁ結局話したことだいたい全部書いちゃった…笑
ちょっと言い方が優しくなりましたかね笑 前日の夕方には頭に血が上っていましたが、保護者さんの不安や心配を受け止めたうえで想いを伝えなければな、と思い、このような表現になりました。
そして、現場では言わなかったですが投稿は以下のように締めました。
本当はがんばらなくていいです。大会はある意味発表会だから、ソフトテニスというものを通じて最大限の自己表現をして輝いて、結果賞状がもらえたらヤッター!でいいです。守山ジュニアが大会に出るようになって5年、少しずつ勝ち上がれるようになってきて、だからこそ負けるのが怖くなってるんだろうなぁ。負けたくない!は本人たちだけで十分です。大人はどんな結果だったとしても「よく頑張ったね!」と笑顔で受け止めてあげてほしい、そういう気持ちで送り出してあげてほしい。
子どもも大人もチームも、まだまだ成長途上。
「がんばらなくていい」 は、主に大人に対してです。子どもは楽しければ勝手にがんばります。大人は、我が子・教え子のスポーツについてはコントロールの効かないことなんだから、がんばりが過ぎると躍起になって価値観が狂います。そうすると、大半の子どもが楽しくなくなります。
最近、僕の考え方や子どもたちへの接し方などについて、僕が一番褒められて嬉しい人からお褒めの言葉をいただくことが少しずつ増えてきました。素直に嬉しいです。良いと言ってもらえる部分は芯を持ちつつ、今の自分が絶対的に正しいとは決して思いこまないように。
僕が成長すれば、きっと子どもたちも一緒に成長してくれる。
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