2021年2月19日金曜日

遊びの天才。

 昨夜、息子(2歳半)がお風呂の壁に濡らしたタオルを貼り付けて遊んでいた。



すごく当たり前のことなんだけど、水を吸ったタオルはその水の表面張力で壁に貼り付いている。大人なら理屈がわかる人が大半だし、そうでなくても「濡れたタオルは貼り付く」というのは経験から理解している。ちなみに我が家のお風呂では息子の為に壁に貼り付けるタイプのお風呂用お絵描きシートを使用していて



こんな感じ。これにお風呂用のクレヨンでお絵描きをして、息子はお風呂時間を楽しんでいる。
(このシートは妻がどこかしらで買ってきた)

どうということのない日常のワンシーンなのだが、僕はこの様子を見たときに「こいつすごい発見をしよった!」と思い、思わず風呂場から妻に呼びかけスマホを持ってきてもらい写真を撮って「よしくん(息子)がすごい発見をしたよ!」と自分の手柄のように報告した。

子どもは表面張力なんて言葉も原理も知らない。が、「タオルもシートと同じように濡らせば貼り付くのではないか」という発想を得たことに驚いた。いや、これが「壁に貼り付いているシート」から着想を得たのか「濡れたタオルが何かに貼り付いている様子を他のところで見た」からなのかはわからないし、残念ながらご本人にそこの確認を取ろうにも説明はしてくれない。

これは発明だと思う。

人は成長するとともに経験を積み、その経験から様々なことを推測することができるようになる。だがそのほとんどは、危険を回避するための防衛的役割に割り振られているように感じる。

片や、経験の少ない子どもはどうか。「こうしてみたらどうなるだろう」「こっちに行ってみたら何があるかな」経験がないからこその冒険心・探求心で、危なっかしいことこの上ないが、ときに思いがけない発見をする。

大人は「経験則」を取っ払って考えることを怖がる。不思議なことではなく、そもそも脳とは「いつも通り」以外のことを避けたがるようにできているらしい。しかし、ときにこの経験則を取っ払って物事を見てみると、素晴らしい世界が見えてくるかもしれない。地獄を見るかもしれない…笑 ただ、間違いないのは、停滞しないということ。

今、停滞している場合ですか?そうじゃないのは、そんな時代じゃないのは誰もがわかっていることだろう。時には「遊びの天才」に倣って、経験の外にあることに飛び込んでみると良いかもしれない。

素晴らしいお手本は、すぐそばにいた。

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