2021年4月15日木曜日

歩行者の善意が独り歩きしている、歩行者だけに。

交差点、歩行者信号は青、横断歩道を渡っていると、左折してきた車がこちらの横断を待ってくれている。こんなとき、あなたならどんな風に振る舞いますか?


これに対して、ほとんどの方が「待ってくれているので、駆け足で横断歩道を渡りきる」と答えるのではないかと思います。自動車を運転している人の気づかいに対し、歩行者の側も気づかいで返す。うん、すばらしい心のやり取り。

で す が 。

僕も運転する側であるとき「もう走らなくていいからゆっくり渡って~」と声を大にして言いたくなるケースがよくあります。高齢者の方、重そうな荷物を抱えている方、小さな子どもの手を引いていたり抱っこ・おんぶをしている方、などなど。いやもうぜんぜん待つから!と思うのですが、善意で駆け足の横断をしてくれる方が世の中にはたくさんいます。

もうね、やめませんか。そもそも、横断歩道は歩行者が優先されるエリアなんですよ。なので、横断者がいる場合に自動車が待つのは義務なんですよ。これは道路交通法の第三十八条に定められています(条文についてはコチラをご参照ください)。上に一度「善意」なんて書きましたけど、善意でもなんでもなく義務なんです。もしかしてなんですけど、学校で交通ルールを学ぶ際などに急いで渡るように指導していたりしないですよね。だとしたら、教育のしかたから見直さなきゃならんと思いますよ。まぁ普通に駆け足で渡ることに問題がない人は、歩行者側の善意としてそのようにしても問題ないとは思いますが。

ちなみに、僕は歩行者の側に立ったときは自動車側の態度によって横断するスピードを変えています。自動車の方が明らかに一旦停止の義務を理解していて、余裕をもって待ってくれているときは善意として少し駆け足で渡ります。逆に、こっちが横断するのを急かすような態度で横断歩道に迫ってくる車に対しては、わざとらしく堂々と、ゆっくり横断します。急かしてんじゃねぇよバカヤロウ。

あなたは、自分が歩行者のとき、あるいは運転者のとき、どのように対応していますか?

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